宿便って本当にあるの？便通と肥満の関係とは？

ダイエットQ&A

巷には、様々なダイエット情報が氾濫しています。
ダイエットの雑学として信じられてきたことの中にも、間違った情報が沢山あるようです。
体重ばかりに気を取られるのではなく、正しい知識を身につけたうえで、健康的なダイエットに取り組んでいけるよう調べていきたいと思います。

「宿便を出すと痩せる」などとよく耳にしますが、宿便って本当に存在するのでしょうか？
また、便通と肥満には関係が有るのでしょうか？

宿便とは、腸の内壁にある谷間に溜まった便の事を指すそうです。
腸の内壁は、栄養素を効率良く吸収するために存在している、柔毛と呼ばれている無数の小突起に覆われています。
この小突起の間に、便が付着して宿便となっていると言われています。

しかし、直接腸内を内視鏡などで観察しても、そのような付着物は確認できないそうです。
つまり、一般に宿便と言われるような物は、存在しないとの事です。

便を排出すれば、体重がその分減ることがあっても、ダイエットの目的である体脂肪が減る訳ではありません。
また、基礎代謝に直接影響を与える訳ではないので、宿便を出す事によって痩せるという事はないようです。
しかし、栄養分を体に取り込む腸内の環境を整えるのは、健康面で大切なことです。

水分が不足すると、便が硬くなってしまいます。
日中に水をまめに飲むよう心掛けて、食事の際も水分を一緒に摂る事が有効です。

食物繊維多く含む食品は、便秘を防いで腸をきれいにする作用があります。
野菜・海草・豆類などを積極的に摂ると有効です。

適度な運動によって、血液循環が良くなり、腸の働きが促進されます

腸内の善玉菌を増やす事で、腸内の働きが活発になります。
腸内の食物を便として送り出すぜんどう運動が活発化するためです。